
トウモロコシ(玉蜀黍、学名Zea mays)は、イネ科の一年草の植物・穀物。近年ではコーンと言う名も浸透している。世界三大穀物の一つ。地方により様々な呼び名があり、トウキビ、ナンバリなどと呼ぶ地域もある。
□原産地
中央アメリカから南アメリカ北部地域とされている。
□起源
紀元前5000年頃、メキシコからグアテマラにかけての地域で野生のテオシント(ブタモロコシ、Euchlaena mexicana)が起源という説がある。しかし、この他にも諸説あり。
□植物としての特徴
トウモロコシ(雄花)
イネ科の一年草であるが、とても大きくなり、高さ2mにも達する。イネ科としては幅の広い葉をつける。
雄花(正しくは雄小穂)と雌花(雌小穂)は別の穂にでる。雄小穂は茎の先端にでて、葉より高く伸び出し、ススキの穂のような姿になる。雌小穂は分枝しない太い軸に一面につき、包葉に包まれて顔を出さず、長い雌しべだけが束になって包葉の先から顔を出す。トウモロコシのひげはこの雌しべにあたる。
種子(果実)が熟すると穎の中から顔をだしてしまうのも、イネ科では珍しい。
□歴史
有史以前から栽培され、南北アメリカ大陸の主要農産物となっていた。マヤ文明、アステカ文明でもトウモロコシの記述があった。
ヨーロッパには大航海時代に伝わり、アフリカ大陸には16〜17世紀に伝った。また、アジアには16世紀初めに伝った。
日本には16世紀にポルトガル人によって伝えられ、明治初期に北海道にスイートコーン、デントコーンが導入された。
□語源
トウは、「唐」であり、モロコシは、唐土(もろこし)から伝来した植物の「モロコシ」という意味である。関西などの方言でいう「なんば」は南蛮黍(なんばんきび)の略称であり、高麗(こうらい)または高麗黍と呼ぶ地域もあるが、いずれも外来植物であることを言い表している。 ほかに、地域によっては、きびから、とうきび、きび、とんぼろこじ、もろこし、などとよばれる。
□品種
主な品種は以下のものである。
スイートコーン(甘味種) 食用。茹でる、焼く(焼きトウモロコシ)、蒸すなどの調理方法がある。また、加工食品用の材料でもあり、例えばコーンフレークやコーンミールなどの材料にもなる。
ポップコーン(爆裂種) 菓子のポップコーンを作るのに使用する。
デントコーン(馬歯種) 家畜用飼料やデンプン(コーンスターチ)の原料として主に使用。
フリントコーン(硬粒種) 食用・家畜用飼料・工業用原料に主に使用される。
ちなみに嶽きみは現在は「味来」(みらい)が主流です。
□生産と流通
トウモロコシの世界全体の生産量は、近年6億トン前後である。そのうちアメリカが4割程度を占め世界最大の生産国となっている。また、アメリカは世界最大の輸出国でもあり、シェアは6割を越える。
日本はトウモロコシのほとんどを輸入に依存している。日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、その輸入量の9割をアメリカに依存している。また、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されている。 国内で生産されているものは、缶詰めやそのまま食用にされるものがある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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